連区の特色
掛川連区は定光寺町と下半田川町からなり、瀬戸市の北端に位置する自然豊かな地域です。両町あわせて200戸あまりの里山集落で、過疎化解消が課題ですが、掛川地域力向上委員会が中心となって文化、歴史、自然など多岐にわたる地域資源を活かした魅力ある住みよいまちづくり活動を展開しています。
春日井市に隣接する定光寺町には1336年創建の応夢山定光寺があり、国の重要文化財に指定されている「無為殿」や、徳川義直公の廟所があることでも知られる見所豊富な古刹です。明人の陳元贇(ちんげんぴん)が設計したと伝えられる廟所は儒式の造りとなっています。
寺一帯は桜や紅葉の名所としても知られ、古くから尾張の嵐山と称せられてきました。 町内には定光寺公園、定光寺自然休養林などがあり、歩きながら自然の表情を楽しむことができます。
一方、岐阜県境に接する下半田川町には愛知県で唯一国の特別天然記念物オオサンショウウオが生息・繁殖している蛇ヶ洞川が流れ、日本国内のオオサンショウウオ生息域最東端とされています。
町内には古くから縁結びの神が「妻神(さいのかみ)社」に祀られています。願い事がよく叶うというので遠くからの参拝者もあり、3月第3日曜日に行われる例大祭は子ども御輿も出るなど、にぎわいを見せます。
また、八剱社境内の観音堂には県の重要有形文化財に指定されている藤原期の木像が安置されています。十一面観音菩薩立像と阿弥陀如来立像の二体で、瀬戸市最古の木造仏とされ、尾張城東西国三十三観音巡りの第二十八番札所となっています。
掛川地域力向上委員会設立の経緯と、めざすもの
瀬戸市において平成22年3月、「地域力向上プラン」が策定され、これに沿った地域活動が求められるようになりました。下半田川町・定光寺町で活動する各種団体がさらに連携し、一体となって活動していくことが必要との考えから、従来からの掛川まちづくり協議会を発展的に解散し、平成26年5月に「掛川地域力向上委員会」を設立しました。
ここでは地域内各種団体の正副代表者を中心に課題や活動内容を共有し、地域に暮らすさまざまな年代の住民が「みんなでつくろう、すみよい掛川」をキャッチフレーズによりよい町をつくっていくことをめざしています。
活動体制と組織
組織は掛川連区内で活動するいずれかの団体に所属するメンバーで構成され、それぞれの特徴を活かし、包括的な連携体制を整えていきます。
おもなとりくみ
(1)学童保育 掛川小学校せとっ子モアスクール(「かけがわっ子ひろば」)の運営
下校後の児童の安全な居場所確保と「小1の壁」問題に対処するため、市と掛川地域力向上委員会との間委託契約を結び、平成27年10月1日に放課後学級(通称「掛川っ子ひろば」)を開設し、運営をはじめました。
保護者のみならず地域住民も参加し、子供たちと共に勉強やスポーツ、文化活動など様々な交流活動を実施しています。
子どもたちが地域社会の中でおもいやりをもち、心豊かに健やかに育まれる環境をつくり、親子共に安心して過ごすことのできる掛川スタイルの放課後学級をめざしています。保護者や地域の人が参加することによって、子どもと保護者・地域の人々が共に成長できるよう運営していくところが大きな特色といえます。
(2)筍まつり
毎年4月第3日曜日に筍まつりを開催しています。地域の皆さんの協力により地元各所の竹藪で筍を掘ります。収穫した筍は1トン以上にもなり、定光寺公園の東屋で廉売します。訪れた人にふるまわれるワカ竹汁も好評で、毎年大勢の人でにぎわう恒例のイベントです。
(3)グループによる活動
5つのグループが、それぞれ以下の活動をしています。
子育て支援グループ 登校指導 |
高齢者支援グループ お助けたい活動 |
コミュニティーグループ 掛川マップづくり |
環境美化グループ 町内花壇の整備 |
広報グループ 広報誌「やまびこ」 |
① 子育て支援グループ(子育て支援活動)
・登下校児童の見守り
・小学校学習田での米作り体験サポート
・小学校の環境整備作業、運動会の共同開
催、廃品回収のお手伝い等
② 高齢者支援グループ(高齢者支援活動)
・高齢者宅の見守りや安否確認
・お助けたい活動
・高齢者支援の講座などの企画
③ コミュニティーグループ(地域コミュニティー活動)
・地域のよさ発見、地域資源の活用、交流
の場づくりをめざした掛川マップ作り
・地域力向上のための講演会の企画
④ 環境美化グループ(環境美化活動)
・地域の環境緑化、美化のための町内花壇
の整備と手入れ
・主要道路沿いのゴミ拾い活動
⑤ 広報グループ
地域力向上活動の広報、啓発に努めています。
・広報誌「やまびこ」の年6回の定期発行と
号外の発行
・イベントなどのポスター、チラシの作成
・瀬戸市HP「瀬戸発!まるっと地域力」への
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